(AutoCAD VBA) VBAをAutoCAD起動時にロードする
はじめに
AutoCAD VBAを使っていると「信頼できる場所に acad.dvd 入れてるのに自動でロードしないよね……」ってなるよね。で、毎回環境作るときに調べ直すので覚え書きとしてここに記載しておく。
- はじめに
- 1. 「信頼できる場所」を追加する
- 2. 追加した「信頼できる場所」に「acad.rx」というファイルを作る
- 3. 「acad.dvb」が既にある→3-1へ / ない→4.へ
- 4. AutoCADを起動する
- おまけ
1. 「信頼できる場所」を追加する
適当にサポートフォルダとかでいいかなって。指定すると「ここ読み取り専用フォルダじゃないけど大丈夫?」的なことを訊かれるけど大丈夫でしょ多分。というか acad.dvb って頻繁に書き込むじゃないですか。
%APPDATA%\Autodesk\AutoCAD 2023\R24.2\jpn\Support
2. 追加した「信頼できる場所」に「acad.rx」というファイルを作る
メモ帳でもなんでもお好きなテキストエディタで作る。文字エンコードは多分UTF-8がいい。内容は acvba.arx だけでよい。改行はした方が良いかもしれない。
acvba.arx
3. 「acad.dvb」が既にある→3-1へ / ない→4.へ
3-1. 「acad.dvb」が既にあるならそれも「信頼できる場所」に置く
置きます。
なお、ここのサブフォルダに入っていたりすると「信頼できない場所に acad.dvb あるけどどうする? [しない] [常にする] [一回だけ]」とか訊かれるけど、そこじゃなくて「信頼できる場所」において下さいね。
また、名前が「acad.dvb」じゃない場合は自動でロードしません。「うんこ.dvb」とか置いてあっても駄目です。
3-2. AutoCADを起動する
起動時に acad.dvb が自動でロードされます。なお、このとき新規図面が1つ開きます。
おしまい
「acad.dvb」がまだない人は次へ
4. AutoCADを起動する
今のところロードするものがないので自動でロードしません。Visual Basic Editorを起動したらすぐ「上書き保存」すると名前をつけて保存できるので、1.で追加した「信頼できる場所」に「acad.dvb」という名前で保存します。
次回の起動時から、この「acad.dvb」というVBAプロジェクトファイルが自動でロードされます。
以上。
おまけ
acad.dvb に AcadStartup って名前のプロシージャ作ると起動時に自動実行されます。
' *** 起動時に自動実行する *** Public Sub AcadStartup() Dim bootComment As String bootComment = "acad.dvb!AcadStartup() が起動しました。" Debug.Print "dvb> " & Now() Debug.Print "dvb> " & bootComment MsgBox Now() & vbCrLf & bootComment, vbInformation End Sub