Microsoft IMEのユーザー辞書をシステム辞書に変換する方法
概要
Microsoft IMEのユーザー辞書は一つだけですが、あるジャンルをまとめたものを専門辞書としてシステム辞書に登録することができます。この記事では、ユーザー辞書をシステム辞書に変換して使用する方法を解説します。
目次
システム辞書とユーザー辞書の違い
システム辞書とは
システム辞書とは、Microsoft IMEの辞書の中で「標準統合辞書」というシステムが標準で使う常に使用される辞書と、「郵便番号辞書」「単漢字辞書」など、多くの単語を収録した読込専用の辞書のことです。
ユーザー辞書とは
Microsoft IMEの場合、ユーザー辞書は一つだけです。ここには普段の使用でちょっと登録したいと感じた単語、頻繁に使いたい単語を登録できます。 また、学習機能によって登録された単語も保存されます。
ユーザー辞書をシステム辞書に変換する
例えば「〇〇ゲーム用語辞書」など、単一のテーマに沿ってある程度まとめられた辞書は、ユーザー辞書に入れておくよりも、それだけをシステム辞書として設定しておく方が管理が楽になります。一括で使用・不使用をオンオフすることもできます。
ユーザー辞書ツール
ユーザー辞書ツールを使えば、ユーザー辞書に現在登録されている単語すべてをシステム辞書に変換することができます。
変換の前準備(1):ユーザー辞書の退避
まず、普段使っているユーザー辞書を退避させます。
変換の前準備(2):辞書テキストファイルの読み込み
次に、「〇〇辞書」に相当するテキスト形式の辞書ファイルをユーザー辞書ツールで読み込みます。ここでは当Webで扱っている「ボーダーブレイク用語辞書」を読み込んでいます。
システム辞書への変換手順
ユーザー辞書ツールを開き、ツールメニューから「システム辞書の作成」を選びます。
システム辞書を保存するフォルダは
「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\UserDict」
です。ユーザー名はご自分の環境、\は¥に読み替えてください。
ファイル名を入力してから、「開く」をクリックします。
全般タブが開くので、「辞書名」「著作権」「説明」を入力して「OK」をクリックします。
ユーザー辞書からシステム辞書に変換されています。完了したら「終了」をクリックします。
これでシステム辞書の作成が完了しました。
システム辞書を使えるように設定する
Microsoft IMEのメニューから「プロパティ」を選びます。
「詳細設定」をクリックします。
「辞書/学習」タブを開き、一番下の「システム辞書」の「追加」をクリックします。
先ほど作成したシステム辞書を選択して「開く」をクリックします。
システム辞書一覧の最下部に先ほど作成したシステム辞書が表示されます。左端のチェックをいれて「OK」または「適用」をクリックします。
これでシステム辞書の登録は完了です。
ユーザー辞書のクリアと復元
最後に、ユーザー辞書の削除(クリア)をします。
ユーザー辞書ツールの一番下の単語行を選択して、スクロールバーを一番上までスクロールします。
Shiftを押しながら一番上の単語行をクリックします。これですべての単語が選択されます。
Deleteキーを押します。確認ダイアログが出るので「はい」をクリックします。
ユーザー辞書が削除されました。
あとはユーザー辞書を復元します。
以上です。