Simeji for Android用のユーザー辞書ファイルをWindows版Excelで作成するシートを公開します
概要
MS-IME, GoogleIME, ATOKなど主要な日本語入力アプリのユーザー辞書ファイルにはタブ区切りテキストファイルが使われていることが多いです。Baidu IMEも同様です。ところが、Simeji for Androidのユーザー辞書ファイルはこれらとはまったく書式の異なるものになっています。そこでWindows版Excelを使って一般的な形式をSimeji for Android形式に変換するExcelマクロを作ってみました。
Simeji for Android用ユーザー辞書ファイルの書式
Simeji for Android用ユーザー辞書ファイルの書式は一般的な辞書ファイルとは全く違う構成で、改行が全くなく、1行目にすべてが記載されています。
{"EN_KEY":[],"EN_VALUE":[],"JAJP_VALUE":["単語1","単語2",……],"JAJP_KEY":["読み1","読み2",……]}
単語のセクションと読みのセクションが離れているため対になっているものを比較するのが難しいです。なお、品詞やコメントはありません。
辞書ファイルを作成するExcelシート
ダウンロード
使い方
ファイルをダウンロードしたら、適当なフォルダに解凍してください。
Excel2Simeji.xlsmファイルを開きます。この時にセキュリティの警告が出た場合は「コンテンツの有効化」ボタンをクリックしてください。
設定画面です。ここでは「変換元シート名」を変更することが出来ます。
「変換元シート名」で設定した名前のシートに移動します。ここでは「Sample」シート。
A列に"読み(ひらがな)"、B列に"単語"を入力します。別のタブ区切りテキスト形式の辞書(ATOK, MS-IME, Google日本語入力など)からコピーしてきても構いません。
"設定"シートに戻り、"Simeji辞書作成"ボタンをクリックすると変換開始します。
既存の辞書ファイルがある場合上書きされる旨の確認ダイアログが出ます。
設定シートの「変換元シート名」のシートがもし存在しない場合、警告ダイアログが出ます。
うまく変換されると確認ダイアログが出ます。
エクセルファイルと同じフォルダに"simeji_user_dic.txt"が作成されました。
出力された内容です。
{"EN_KEY":[],"EN_VALUE":[],"JAJP_VALUE":["マリア様がみてる","マリみて","今野緖雪","ひびき玲音","リリアン女学園","リリアン","山百合会","薔薇の館","白薔薇","紅薔薇","黄薔薇","紅薔薇","ロサ・ギガンティア","ロサ・キネンシス","ロサ・フェティダ","アン・ブゥトン","プティスール","グランスール","スール"],"JAJP_KEY":["まりあさまがみてる","まりみて","こんのおゆき","ひびきれいね","りりあんじょがくえん","りりあん","やまゆりかい","ばらのやかた","しろばら","べにばら","きばら","あかばら","ろさぎがんてぃあ","ろさきねんしす","ろさふぇてぃだ","あんぶーとん","ぷちすーる","ぐらんすーる","すーる"]}
あとはスマホにファイルを移してSimejiに取り込みます。